Dockerfile #
Dockerでは、Dockerfile という名のファイルを使って、Dockerイメージを作り出すことができる。
Dockerfile内で利用する専用のコマンドがあるので、いくつか述べておく。
FROM #
FROMコマンドは、作成するDockerイメージのベースとなるイメージを記載する。 Dockerfile起動時、このイメージがローカルに無い場合は、自動でDocker hubからpullしてくる。
例
FROM ubuntu:20.04
RUN #
RUNコマンドは、イメージをビルドしてコンテナを作るときに、コンテナの最上位のレイヤーにおいてOSのコマンドを指定して実行するためのコマンドである。 例として、先程のubuntuイメージからコンテナを作った後にpythonをインストールしたい場合、以下の様に記述する。
RUN apt-get update && apt-get install -y python3
CMD #
CMDコマンドは、コンテナが起動した直後に実行するOSのコマンドを記載するためのコマンドである。
RUNコマンドと違う点は、RUNコマンドはイメージからコンテナ作成後に実行するコマンドで、CMDコマンドはコンテナ作成後からコンテナ起動後に実行するコマンドを指定するものである。
COPY #
COPYコマンドはホスト上のファイルやディレクトリをコンテナ内にコピーするコマンドである。
COPY <ホスト上のファイル又はディレクトリ> <コンテナ上のパス>
DockerfileからDockerイメージをビルドする #
では、DockerfileからDockerイメージを作成するにはどうすれば良いか。
Dockerイメージの作成には、docker buildコマンドを利用する。
$ docker build [-t] <イメージ名>[:タグ名] <Dockerfileのあるディレクトリ>
イメージにタグ名も明記したい場合は、-tオプションも指定する。