ブラウザ関連API #
ブラウザに関するAPIについて。
なお、ここではサンプルは一部割愛致します(ブラウザ遷移を伴ってしまうため・・・)
History API #
History APIは、ブラウザの履歴を提供するためのAPIである。また、ブラウザの戻る・進むボタンの様なページを遷移するためのイベントもここで行える。
主なプロパティ及びメソッドは以下の通り。
プロパティ名 | 意味 |
---|---|
length | 履歴の数 |
state | 最後に設定された状態 |
メソッド | 意味 |
---|---|
go() | 履歴において指定した番目のページへ遷移する |
back() | 1つ前のページへ遷移する |
forward() | 1つ後のページへ遷移する |
これらをJavascript上で利用することで、ページの遷移も行える。
Location API #
Location APIは、画面のURLに関する操作を行うAPIである。
主なプロパティ及びメソッドは以下の通り。
プロパティ名 | 意味 |
---|---|
href | URL全体 |
protocol | URLのプロトコル |
host | URLのホストとポート番号 |
hostname | URLのドメイン |
port | URLのポート番号 |
pathname | URLのパス |
search | URLのクエリ |
hash | URLのフラグメント識別子 |
username | ユーザ名 |
password | パスワード |
メソッド | 意味 |
---|---|
assign() | 指定したページをロードする |
reload() | 現在のページをリロードする |
toString() | 現在のページのURL全体を返す |
ブラウザの開発ツールによるテスト #
Internet Explorer,Firefox,Google Chromeなどといった様なブラウザには、開発用のツールを有している物がある。
この開発ツールを用いて、画面に関するテストやデバッグを行うことができる。
これらの機能は、Javascriptのconsoleオブジェクトを用いる。
consoleオブジェクトの主なメソッドを以下に記載する。
メソッド | 意味 |
---|---|
assert() | テスト結果で異なっていた場合にエラーメッセージを出力 |
count() | 通過した回数を出力 |
debug() | メッセージを出力 |
error() | エラーメッセージを出力 |
group() | 以後に表示するメッセージをグループ化する |
groupend() | グループ化する箇所を終了する |
info() | メッセージ(info)を出力 |
time() | タイマー開始 |
timeEnd() | タイマー終了 |
warn() | メッセージ(warn)を出力 |
例えば、以下のプログラムをブラウザ上のコンソールで実行してみる。
var x = 1;
var y = 2;
var z = 2;
console.assert(x == y)
console.assert(z == y)
console.debug("デバッグメッセージ")
console.error("エラ〜メッセージ")
console.info("infoメッセージ")
console.warn("警告メッセージ")
コンソール上での実行結果(使用ブラウザ:Safari)